「ワキ脱毛するとワキガが悪化するって聞いたんですけど…」
ときどきこんなご質問をいただきます。
結論から言うと、脱毛でワキガが悪化することはありません。
ただし、人によっては臭いの変化を感じることも。
この記事では、脱毛とワキガの関係、注意点や根本治療までわかりやすく解説します。
ワキガの正体は?
ワキガとは医学的に「腋臭症:えきしゅうしょう」と呼ばれます。
脇から独特な臭いが発生するアレですね。
原因は「アポクリン汗腺」から分泌される汗。
この汗が、肌の常在菌に分解されることで臭いが生まれます。
つまり、汗と菌、そして汗が溜まるワキ毛が臭いを強めてしまうのです。
「脱毛とワキガの関係」の医学的見解
形成外科診療ガイドライン2021年版の見解をまとめました。
ワキ毛処理は臭いの改善に有効とされている
- ワキ毛を減らすと汗の「溜まり場」がなくなる
- その結果、汗の分解が抑えられ、臭いが弱まる
「毛があると臭いやすい、毛を減らすと臭いにくい」ということです。
根本治療にはならない
カミソリ処理やレーザー脱毛では、臭いの原因であるアポクリン汗腺を減らすことはできません。
臭いは弱まるものの、根本的に治すことはできません。
脱毛方法ごとの特徴
- カミソリ処理
一時的で即効性があります。肌を傷つけやすく制汗剤が使えなくなることもあります。 - レーザー脱毛
長期的に毛が減るので、カミソリ処理の手間もほとんど不要になります。 - 針脱毛(ニードル脱毛)
アポクリン汗腺にダメージを与える可能性があり、根本的な臭い軽減効果があるかもしれません。
「悪化した気がする」理由
「脱毛してから逆に臭う気がする…」という声もあるようです。
悪化したと感じる理由2つ
- 汗が毛に溜まらないので、汗が増えたように感じる
- 汗が直接服にしみ込むので、服から臭いを感じやすくなる
つまり、ワキガが悪化したわけではなく、汗や臭いの広がり方が変わったのです。
脱毛+αでできるワキガ対策
- こまめに汗を拭きとる
- 制汗剤やデオドラント製品を使う
私は汗が気になる季節にパースピレックスを使っています。
本当に汗がでなくなるのでびっくりします。
ただし、かゆみがでやすいので敏感肌用をおすすめします。
「毛を減らす」+「生活習慣の工夫」で、だいぶ快適になりますよ。
根本的に治したいなら医療機関へ
脱毛はあくまでサポート。
根本的に治したい人は、医師による治療が必要です。
代表的な治療方法は次の通りです。
- 剪除法(皮弁法)
アポクリン腺を直接除去する手術。確実性が高く、保険適用で受けられる第一選択肢です。 - 超音波吸引法
超音波で汗腺を破壊・吸引する方法。剪除法より傷跡が小さく、合併症も少ないとされます。 - クワドラカット法
カニューレを用いて汗腺を掻き出す方法。剪除法より合併症のリスクが低いと報告があります。 - マイクロ波・ラジオ波治療
皮膚を切らずに高周波で汗腺を破壊する方法。外科手術と同等の効果が期待できます。
それぞれメリット・デメリットがあるため、専門医とよく相談して選ぶことが大切です。
まとめ
- 脱毛はワキガが悪化することはない
- 脱毛は臭いの軽減に有効だが、根本治療ではない
- 「脱毛+汗ケア」で快適になれる
- 根本的に治したいなら医療機関での治療が必要
ワキ脱毛は、清潔感・快適さを手に入れたい人におすすめです。
一方で根本的に治したい人は、医療機関での治療を検討してみましょう。
参考文献:
日本形成外科学会「形成外科診療ガイドライン 2021年版」
https://jsprs.or.jp/member/committee/wp-content/uploads/2023/04/guideline1.pdf
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